日の丸みかんの園地
日の丸みかんができるまで
-
整枝・せん定/肥料(原肥・追肥)
開花(5月上旬ごろに白い花が咲きます)
芽花管理(摘蕾、芽かき、摘芯、被さり枝の除去)
除草、消毒夏に向けて元気の良いみかんの樹をつくります。5月になると、みかんの木の枝に蕾(つぼみ)がたくさん見られるようになります。この時に枝ごと蕾を間引いてやることで、果実のつき方、数量などを調整します。
-
摘果(傷や形のよくないものをとりのぞきます)
灌水
マルチ被覆
除草、消毒病虫害防除として、登録農薬を安全使用基準のもとで散布。
全ての病害虫を駆除することにより、いかに少ない防除で安心・安全で高品質な果実を生産することを重点とする取り組みを行っています。 -
後期摘果、樹上選果、大玉・秋芽処理
家庭選果、出荷収穫されたみかんは選果場で選別・防塵され、糖度・酸度などを調べそれぞれへ分別されたのち梱包されます。日の丸みかんを選別する際は、センサーの選別基準を一般的な基準よりも高く設定しています。
-
収穫・家庭選果・出荷
樹勢回復、土壌改良、縮伐・間伐昔ながらの栽培技術を重視し、畑からの恵み(菜種粕)、海からの恵み(魚身粕・魚ぼかし)を中心に配合した肥料を施用しています。また土壌改良、地力増進のために完熟バークや堆肥などを施用しています。
「日の丸みかん」の園地
-
100余年の歴史をほこる日の丸みかんは、明治27年に大家百治郎氏の手により、福岡県よりみかんの苗木を導入し、6人の同士と共に、日の丸みかんの栽培が始まりました。 当時の日の丸地区では、半農半漁が大半で段々畑には芋や穀物などが栽培されていました。試行錯誤しながらの蜜柑栽培でしたが、生産者さんの絶え間ない努力と熱意により、その結晶として現在の日の丸みかんのブランドが築き上げられています。
-
「日の丸みかん」は、水はけの良い急斜面に造られた段々畑で育ちます。急斜面を利用するのは、みかん栽培に不可欠な太陽光を存分に取り込むためです。宇和海に面した全面南向きのみかん畑には日の出から日の入りまで太陽光が燦々と降り注ぎます。
-
全面南向き斜面で注ぐ直接光
-
段々畑の石積みによる放射光
-
みかん畑直前まで迫る
海面からの反射光
-
この先代から伝わる3つの太陽に加え、近年では新たな取り組みとして地面に白いシートを敷いて散乱光を当てています。
また、白いシートは畑に浸み込む雨水の量を調整する役割も果たしています(タイベックマルチ栽培)。
これによりさらに完熟した糖度の高いみかんになります。
日本一の理由、美味しさの秘密
また甘味と酸味のバランスが安定して良いことも高評価をいただいている要因のひとつです。
高品質の最大の理由は、土づくりはもちろんのこと、三つの太陽による日照条件、急斜面による排水の良さといった最高の栽培環境にあります。また選果場ではセンサーにより糖度・酸度を、カメラで色・キズ・形・サイズを計測し、さらに腐敗センサーで傷み果の徹底除去を実施し徹底した品質管理を行っています。
みかんの栄養と効能
さらに袋や白いスジには、フラボノイドの一種「ヘスペリジン」が含まれていて、高血圧や動脈硬化を予防する効果があると言われています。カロテノイドの一種である「β-クリプトキサンチン」の含有量は、果物でトップクラス!
β-クリプトキサンチンは体内でビタミンAとして働き、消化器官や視力を保持してくれます。また、β-クリプトキサンチンは発がん抑制作用や老化防止にも期待されています。